アフリカにひそむ医療体制の遅れ

アフリカとは切っても切れないものに、貧困も絡む病気の蔓延ではないでしょうか。記憶に新しいところでは、HIV(Human Immunodeficiency Virus:ヒト免疫不全ウィルス)があります。世界中でのHIV感染者のうち約70%がサブサハラ(サハラ砂漠以南)地域に集中し、特に南部では総人口の15%超と言われています。1981年に最初の報告がされてから、未だ感染者減少の糸口さえつかめていないとのこと。根底には、貧困という根深いものがあると指摘されています。その他、致死率の高いものでは「アフリカ睡眠病」や「エボラ出血熱」、「狂犬病」が多く報告されており、致死率はやや低いものの重症化すれば死に至る「マラリア」や「コレラ」も未だアフリカで蔓延しているという報告がされています。「アフリカ睡眠病」はあまり聞きなれない伝染病ですが、別名「アフリカトリパノソーマ」と言われるもので、ツェツェバエを媒介とする寄生性原虫トリパノソーマによるもの。風邪に似た初期症状で、進行するにつれ睡眠周期の昼夜逆転、神経痛、錯乱精神障害を起こし、治療を行わない場合100%死に至ると言われています。治療薬も初期にしか効果ないうえ毒性が強いため副作用で亡くなるケースも多いと言われています。「エボラ出血熱」は、発症者の血液や唾液で感染、7日程度で発熱、頭痛、筋肉痛が現れたのち、嘔吐、下痢、内臓機能低下を経て全身からの出血で死に至る恐ろしい病気です。名前はよく知られている「狂犬病」も、その恐ろしさは同様です。何と発症後の死亡率100%と言われています。ウィルスを持つ哺乳動物が媒介となり、なめられただけで感染。当初は風邪に似た症状でそのうちに幻覚、嚥下障害、恐水症を経て昏睡状態の呼吸困難で死に至る病気です。「マラリア」は、マラリア原虫をもつ「ハマダラカ」という夜行性の蚊を媒介として感染し、潜伏期間6日間以上を経て40度以上の発熱、おかん、筋肉痛、倦怠感ののち、最悪は死に至る病気。「コレラ」は、生の魚介類が媒介で、数時間から5日程度で下痢や嘔吐を発症。死亡率は2%程度とは言われていますが、重症化するとやはり死に至る病気です。医療体制の整備された国々では、あまり騒がれなくなってきたこれら伝染病が、未だ蔓延しているところに未知の国アフリカの現実があります。

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